おはようございました。アラレです。
自動車部品メーカーから自動車メーカー(以下、OEM)に転職して5年以上。
今ではアメリカで海外駐在員として働いています。
ちなみに職種は生産管理 いばらの職業です。
生産管理ってどんな仕事?自動車メーカー社員が解説 – 文系が自動車メーカーに転職して苦労するブログ
今回は、そんな私が身をもって感じた
**「海外駐在に選ばれる人の特徴」**について紹介します。
結論から言えば、駐在に選ばれるのは「英語ペラペラなエリート」ではありません。
むしろ地味でコツコツタイプ、そして“海外拒否しない人”。
リアルな現場目線でお話しします。
駐在に選ばれるのは30代前半が多い理由
若手の中堅層は“動かしやすい”
自動車メーカーにとって30代前半の社員は「現場をわかっていて柔軟に動ける貴重な層」。
子どもが小さい、家を買っていないなど、会社として派遣しやすい時期でもあります。
まぁわたしは家をかっていながらしっかり飛ばされましたが(大爆笑)
加えて、現任駐在員(だいたい30台終わりかけ)の任期が終わる頃に、後任として名前が挙がりやすいのもこの層。なので年を重ねるだけである程度勝手に土俵には上がってくるのです。
要は──
**「30代前半で会社に残っているだけで、実は誰かに見られている」**ということ。
英語よりも大事な「拒否しない姿勢」
海外駐在と聞くと「英語ができる人」が条件に思われがちですが、
実際はTOEIC600〜700点レベルでも全く問題ありません。
それより重要なのは「海外を拒否しない」こと。
自動車メーカーにはこんな声がよくあります。
- 「海外は無理です」
- 「英語話せないので」
- 「家族が反対してて」
でも、意外とこれを言わないだけで選ばれる確率が上がる。
人材の層が厚そうで実は「30代前半の海外OK人材」はかなり少ないんです。
ここで齟齬が起きないように自動車メーカーの中途採用面接でも海外への興味は必ず聞かれます。詳しくは以下の記事で。
自動車メーカー転職の面接でよく聞かれる質問5選【中途採用リアル版】 – 文系が自動車メーカーに転職して苦労するブログ
コツコツ評価をためる地味なタイプが強い
派手に成果を出すタイプよりも、
地道で安定した仕事ぶりの人が選ばれやすい。
なぜなら、海外駐在は「会社を代表して現地を回す立場」だから。
問題を起こさず、周囲と調和できる人が求められます。
実際、私の周囲の駐在員もこういう人たちです。
- 常に冷静
- 感情的にならない
- トラブル対応が早い
- 職場の人間関係に波風を立てない
「上司に怒られたことがないタイプ」ほど信頼されやすいのです。
タイミングが命!人事は“急に動く”
任期が3〜5年の駐在ポストは、現任者の帰任が決まった瞬間に動き出す。
そして、その後任はほぼ水面下で選ばれます。
つまり「アピールしないと候補にすら入らない」。
上司に伝えるときは、面談でがっつり言うよりも
雑談で軽く海外OKを匂わせるのがコツです。
「海外の拠点って、どうやって回してるんですか?」
「将来的に行けるチャンスがあれば挑戦したいです」
このくらいで十分。
上司の脳内メモ帳に、あなたの名前がそっと残ります。
海外駐在に向いている人・向いていない人
| 項目 | 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|---|
| 柔軟性 | 「ま、なんとかなる」で生きられる | 何でも日本式にこだわる |
| 人付き合い | 穏やか・協調的 | 感情的・衝突しがち |
| 英語力 | 中レベルでも努力家 | 学ぶ気なし |
| 家族 | 協力的 | 「海外は絶対ムリ」と拒否反応 |
| タイミング運 | 部門長に認知されてる | 空気が薄い |
海外は想定外のトラブルが日常茶飯事。
大事なのは**「完璧さ」よりも「柔軟さ」**です。
駐在はキャリアのボーナスステージ
もちろん、海外生活は楽ではありません。
家族同伴なら環境の変化も大きく、文化の違いに戸惑うことも多い。
それでも得られるものは大きいです。
- 自社の全体像をグローバル視点で理解できる
- 問題解決力・交渉力が劇的に上がる
- 海外人脈ができる
一度駐在すると、その後のキャリア選択が一気に広がる。
「本社に戻った後もチャンスが増える」のは事実です。
まとめ:駐在に選ばれる人は“誠実+タイミング”
- 若手30代前半でチャンス拡大
- コツコツ型で信頼される
- 海外拒否しない
- タイミングを逃さない
これだけで、選ばれる可能性は確実に上がります。
そして、上司の前でちょっとした“海外興味アピール”をすること。
それが将来を変える一言になるかもしれません。



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