おはようございました。あられです。
前回の記事では昨今の新車納期遅延の状況について解説してみました。まだみてない方は下記の記事を参照してください。
納期遅延している原因を説明したので今度は本題のなぜメーカーやディーラーの納車目処を本気にしたらいけないのかを解説していきます。
自動車メーカー(以下OEM)で生産管理/調達関係の業務をしているからこそわかることを踏まえながら解説していきます。
最後に納期遅延になりにくい車種仕様の選び方も記載しています。ぜひ最後まで読んでいってください。
そもそも車の生産計画ってどう決まる?
通常の場合
OEMにより多少は違いますが、車の生産計画を立てるスケジュールはどこも似通っています。と言うよりは各種トヨタと似たようなスケジュールを採用しているといった方がいいかもしれません。
だいたい一ヶ月前にその月の車の生産計画が確定します。例えば2022年6月の生産計画は5月に確定します。ここでいう確定とは文字通り確定という意味で基本的に変更することはできません。
確定したのに変更してしまうと部品メーカーは急に言われても対応できないとなるからですね。
なので確定した車のデータは各ディーラーに送付されいつ誰の車が生産されるか知ることができます。
このデータを元にディーラーはお客様に納車時期を連絡します。すでに計画は確定している為、ここから変わることはありません。そう、通常は、、、
しかし今は絶賛コロナ禍中
今はコロナ禍による半導体不足&海外ロックダウンで通常とは大きく離れた生産調整が日々行わています。正確には日々ではなく毎週です笑
上の通常の場合で説明したとおり、基本的には月次で計画確定してから変更することはありません。
しかし、月次で計画確定してから動かせないと急な変更に対応できません。
月次で計画確定しても生産日の2週間前なら変更が可能というルールがあります。(車の色の変更などの簡単な仕様変更に対応するのが本来の目的でした)
月次確定した計画で部品の所要量を計算した結果、対応できないサプライヤーがいる場合もこの週次計画確定のタイミングで減産されます。
部品が足りない!どの車が足りない?この車だ!となる最後のタイミングはこの2週間前の週次計画確定となります。部品メーカーからしたら2週間前に言われてももう作っちゃったよ、となるのは明白ですが。。。前職の部品メーカーで生産管理をしていた時にはよく泣かされました。
2週間前までは普通に生産する予定の車が2週間前に急遽後ろ倒しまたは抹消(!?)されます。
この週次計画確定されるまでディーラーはディーラーは車が減産になることを知らないのです。
なので「今注文して頂ければ納期は半年後になります!」と言われてもその車の生産計画が確定されるのは工場で車の完成する2週間前なのです。半年間の間にバックオーダーの車が減産対象となり後ろ倒しとなった場合、一緒にあなたの車も後ろ倒しとなります。
なので納期はどんどん伸びていくのです。
もっと最悪の場合
上記の週次確定であなたの車の生産日が確定したからもう安心なのか・・・と言われたらそうではありません。月次、週次、ときたら次はわかりますよね?
はい、日次計画確定です。このタイミングでできることは車の減産のみです。仕様変更とは一切できません。
サプライヤーが部品供給不可宣言をする最期のタイミングです。結構な大事になります。まぁ生産ラインを止めるよりかはましですが。。。
コロナ禍ではこの日次計画確定でもバンバン車が減産となっています。
真に安心できるのは車がラインオンし、無事ラインオフされた時、初めて安心できます。
生産計画の一寸先はマジで闇
先の生産計画は誰にもわからない。
上述したようにあなたの車が減産対象になるタイミングは3回あります。月次/週次/日次です。この3回の関所を抜けて初めていつ生産ラインに乗るのかが確定します。
一寸先の生産計画は闇です。どんな計画になるのか誰もわかりません。計画を作成している人にすらわからないのですからw
ちなみにお客さまの車が減産対象になってもメーカーからディーラーには大した連絡は行きません。あくまでデータが送信されるだけです。流石に日次計画で大幅減産があった場合は連絡文書的なものがあると思いますが。
ディーラーに文句を言うのはやめよう
あなたの車の納期が延びたとしてもそれを決めたのはメーカーです。ディーラーには何の権限もありません。
しかしお客様との窓口になるのはディーラーの営業担当。正直今の状況はとてもかわいそうだと思います。直接メーカーに文句は言えませんからね。。。
納期のことを問い合わせすることもやめましょう、誰にもわかりません。
納期のことは考えずに気長に待とう
全てのOEMがこの状況です。新車が楽しみな気持ちはわかりますが、こればっかりは待つしかありません。中国のロックダウンが解除されれば足元の納期問題も少しは落ち着くと思います。
半導体不足はしばらく続くと思います。これについてはまた別記事にします。
ちなみに冒頭に記述しましたが、減産対象になりづらい車種仕様選びというのがあります。
それはなるべくグレードの低い車(装備の少ない仕様)を選ぶことです。
サンルーフがついているよりはついていない車、後ろの扉が手動でしか開かない車、今流行りのBoseサウンドトラックなんてもってのほかです。メーカーオプションはなるべく削りましょう。
上記のメーカーオプションは半導体を使用するものばかりです。これらの機能を削除することで減産対象となることを避けることができます。今ならベースグレードの車の方が納期は早いです。
納期は早いし、車両価格も100万円近く抑えることができるはずです。その分装備も。。。ですがw
納期が延びるばかりの今の状況、選択肢としてはありだと思います。
今までは装備と金額で悩んでいたのにこれからは納期もプラスして考える必要があるかもしれません。
以上、昨今の新車納期遅延問題について自動車メーカー社員が開設してみたでした。

グレード下げて浮いたお金でおむつ買うッピ!けどこうせきヒートシーターは欲しいッピ!



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