自動車メーカー転職の面接でよく聞かれる質問5選【中途採用リアル版】

転職

おはようございました、あられです。
自動車部品メーカーから完成車メーカー(以下OEM)に転職して数年。
理系だらけの職場で、日々「納期」「在庫」「生産計画」に追われながらサバイブしています。

この記事では、実際の中途面接で高確率で聞かれる質問5つを、文系出身の目線でリアルに解説します。
単なる想定質問集ではなく、私が実際にOEM面接で聞かれた内容・答え方・裏の意図まで含めています。


① 現職ではどんな仕事をしていますか?

どのメーカーでも必ず聞かれます。
しかも浅くではなく、かなり深く突っ込まれる質問です。

「生産管理をしています」だけではNG。
それは職種名であって、仕事内容ではありません。
面接官が知りたいのは「日々、何を見て、何を判断して、何を動かしているのか」です。

たとえば私の場合

「生産管理として、各車種の生産計画と部品供給のバランスを担当しています。
特にバックオーダーが増加した際には、原因分析とリカバリ計画の立案を主導しました。」

さらに深掘りされたのはここです。

「バックオーダーが増えた原因は?」
「どんなデータを使って判断した?」
「社内外との調整はどう進めた?」

こういう“業務プロセスの中身”を聞かれます。
つまり、メーカー面接では「役職」ではなく「現場の動かし方」が問われる。


💡 面接で伝えるべき構成

  1. 担当業務の概要
     「〇〇の生産計画・在庫調整を担当しています」
  2. 具体的な課題やトラブル
     「バックオーダーが増加し、納期遅延が懸念されました」
  3. 自分が取ったアクション
     「生産と調達の間でデータ共有ルールを整備し、リカバリ計画を可視化」
  4. 成果・学び
     「平均遅延日数を30%削減し、同様の問題が起きない仕組みを構築しました」

この4点で話すと、どのメーカー面接でも刺さります。
“何をしたか”ではなく、“どう考えて動かしたか”を伝えるのがコツです。


② なぜ転職を考えたのですか?

定番中の定番ですが、ここをしくじると印象が一気に下がります。

悪い例:

  • 「給料を上げたくて」
  • 「もっと大きな会社で働きたい」
  • 「今の会社に将来性がなくて」

これらは**“逃げ”のロジック**。
面接官は「うちに入ってもまた辞めるのでは?」と考えます。

ではどう言うか。

「現職では生産計画の一部工程しか担当できず、上流からの仕組みづくりに携わりたいと思いました。」
「調達・生産・営業をまたいだ全体最適を考えられる立場を目指したいです。」

つまり、**“転職でしか得られない経験”**を明確にする。
前向きな“成長理由”として語れば、印象はぐっと良くなります。

しかし後ろ向きな理由がすべてNGかと言われればそうでもなくて、

「今いる会社は業績があまりよくなく、予算を作成する段階で将来性がみえてきてしまい転職を考えました。」

「つぶれる気配がなければいい会社なんですけど、、、」


などといって冗談をいいながらもポジティブとネガティブを織り交ぜながら面接を進めました。

③ 現職で苦労したこと・壁にぶつかったことはありますか?

これは①の延長で、必ず聞かれます。
「その人がどんな考え方で動くか」を測る質問です。

私のケースでは、バックオーダー解消の話をさらに掘られました。

「バックオーダーの原因がわからない時、まず何をしましたか?」
「関係部署の理解を得るのに苦労しませんでしたか?」

こういう時は、人間関係・データ・判断軸の3点で整理して話すのがおすすめ。

例:

「当初は調達側と情報の粒度が異なり、原因が特定できませんでした。
そこで部品リードタイムと在庫推移を共有する会議を設け、情報の“共通言語化”を進めました。
結果的に、リードタイムの誤差要因を可視化でき、バックオーダーを2か月で解消できました。」

メーカーの面接官は、派手な成功談より“地道な改善”を高く評価します。
“どうやって動かしたか”を丁寧に話すと一気に信頼を得られます。


④ 海外拠点や出張への意欲はありますか?

近年のメーカー面接では9割以上で聞かれます。
英語力よりも、**「海外に抵抗がないか」**を確認しているのが本音です。

「語学はまだ勉強中ですが、海外メンバーと直接やり取りできるようになりたいです。」
「将来的には現地工場の調整やロジスティクスにも関わりたいと考えています。」

これで十分。
「行けます」と言える人は希少なので、それだけで印象が上がります。

ポイントは、英語力アピールよりも“海外業務の延長線”として自然に話すこと。
「行けと言われたら行きます」より、「興味があります」の方が柔らかく好印象です。


⑤ 当社でどんな貢献ができると思いますか?

最後は“再現性の確認”。
メーカー面接では、「あなたのやり方がうちでも通じるか」を見ています。

「これまで部品メーカー側で培ったコスト・納期調整の経験を、OEM側での工程管理や生産計画精度の向上に活かせると思います。」
「生産と調達の橋渡しをすることで、現場と経営の双方に貢献できると考えています。」

このように、“何ができるか”ではなく“どう貢献できるか”で語るのがポイント。
同じ職種でも会社によってプロセスが違うため、**「汎用的スキル+貢献意欲」**をセットで伝えましょう。


まとめ:メーカー面接は「現実を動かす力」を見ている

メーカーの面接官は、論理や資格よりも“現実をどう動かしたか”を重視します。

言い換えると、

「トラブルが起きたときにどう考えて、どう立て直したか」
「改善を習慣化できる人か」

これができる人は文系でも理系でも関係なく採用されます。

「地味な現場力」こそ、メーカー転職の最強スキルです。

とにかく問題解決能力が面接では問われます。過去の自分の成功体験をいかに簡潔に説明し納得してもらえるか。
ストーリーを転職エージェントと練ることが面接成功の第一歩です。

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