おはようございました。アラレです。
文系 → 部品メーカー → 自動車メーカー(OEM)に転職して、紆余曲折ありながらOEMを複数経験させてもらったりもしました。
それで今はアメリカ駐在中です。
今日はタイトルの通り、
「自動車メーカー勤務が紹介するアメリカ駐在の車事情」 を、まとめています。
最初に大事な注意書きを置いておくと、もちろん会社によって制度は違います。
車の支給条件も、任期も、保険の扱いも、家族分の台数も、ぜんぶ同じではありません。
…なんですが。
ひとつだけ言えることがあります。
自動車メーカーの駐在で、車に困ることはほぼないです。
むしろ困るのは、車がないことじゃなくて、
- どの車にするか迷う スライドドアがない、、、
- 「この車でいいのか」を考えすぎる。この車じゃ格が高すぎない?
- そして最後に「まあ、車は車だよね、なんでもいっか」って悟る
この辺です。車はある。悩みはある。家族帯同ってそういうものだもの。
アメリカ駐在で「車」は生活インフラ。水道と同じカテゴリ
アメリカ(特に都会じゃないエリア)って、車がないと生活が成立しません。
- 通勤
- 子どもの送迎
- 買い物
- 病院
- 週末のお出かけ
徒歩でどうにかする世界じゃない。
「歩けば着く」じゃなくて、「歩いたら人生が終わる距離」が普通にある。
というか運動以外で歩いている人がいたら要注意です。
だから車が手配されるかどうかは、駐在生活の安心度を左右します。
で、ここで自動車メーカー勤務の強みが出ます。
自動車メーカー駐在の車事情:ざっくり言うと“困らない仕組み”
① 基本、新車が提供される
多くの自動車メーカーの駐在制度では、会社が車を用意してくれます。
しかも「とりあえず中古を…」じゃなくて、新車だったりします。
初めてのアメリカ生活で、新車がドンと出てくるの、冷静に考えてすごい。
日本で新卒が突然「はい新車」って言われたら、たぶん一回倒れます。
そして地味にありがたいのは、「車探し」のタスクが消えること。
アメリカの車探しって、時間と気力を吸う大型モンスターなので、これが消えるだけで生活立ち上げがだいぶ楽になります。
② 任期によっては“乗り換え”できる
任期が長い場合、途中で乗り換えできるケースもあります。
これが地味に嬉しい。
- 子どもが増えて荷物が増えた
- 通勤距離が変わった
- なんとなく気分転換したい
- そして「新しい車の匂い」をもう一回吸いたい
もちろん乗り換え条件は会社次第だけど、
「ずっと同じ車で耐える」じゃなくて、節目で更新できるのはありがたい。
③ 面倒な保険は会社が用意してくれる
アメリカの車保険、慣れてないと本当にややこしいです。
- カバー範囲
- 対人・対物
- deductible(自己負担額)
- レンタカー補償
- 修理時の対応
- 事故時の連絡ルート
英語で契約して、何か起きたら英語で電話して、相手も英語で…
この時点で胃がキュッとなる。
でも自動車メーカーの駐在だと、ここを会社がまとめて用意してくれることが多い。
「保険の沼」に自分から飛び込まなくていいのは、精神衛生上かなりデカいです。
④ リース費用はかかるけど、基本は格安で済む
ここは会社によって違うけど、個人でアメリカの車をリースするよりも、
会社制度での負担が抑えられるパターンは多いです。
毎月の固定費が読めるのもありがたい。
駐在生活って、引っ越し・保育園・家具・保険・通信で「お金の出口」が多いので、車が予測可能なのは大きい。
⑤ 豆知識:リース車両は中古車として売られる
これ、知らないと「へえ」ってなるやつ。
会社のリース車両って、任期終了や一定期間の後、中古車として市場に出ることがあります。
つまりあなたが乗っていた車が、どこかの誰かの“ちょっと良い中古車”になる。
ちょっと不思議な縁です。
自分の車が中古車として第二の人生を歩むの、なんかドラマっぽい。
車だけに「走馬灯」…がはは
⑥ 故障や事故でも、手出しは最低限で済むことが多い
生活してると、車は何かしらあります。
- 飛び石でフロントガラスにヒビ
- 駐車場でドアパンチ(相手がいない)
- タイヤが変な釘を拾う
- そして渋滞で心が折れる
でも会社の制度と保険の枠組みがあると、
自己負担が最小限で済むことが多いです。
もちろん事故は絶対したくない。
けど「万が一のときに破産しない」って安心感は、アメリカ生活ではかなり重要。
⑦ 配偶者の分の車も手配してくれる
家族帯同だとここが大事。
配偶者が運転するかどうかは家庭次第だけど、
アメリカ(車社会)では「家に車が1台だけ」だと生活が詰みやすいです。
- 片方が通勤で車を使う
- もう片方が子どもの送迎や買い物をする
- 病院、習い事、急な呼び出し
こういう現実があるので、会社が配偶者分も含めて考えてくれるのは大きい。
「家族の足」まで制度に入っているのは、さすが車の会社だな…と思う瞬間でもあります。
じゃあ何をするの?駐在員の車まわりの“現実タスク”
車が用意されるとはいえ、ゼロ手間ではないです。
ただ、やることはだいぶシンプルになります。
1)受け取りまでの段取り
- 必要書類の提出
- 受け取り場所と日時の調整
- 免許やIDの状況確認(州によって事情あり)
このへんは会社のサポートが厚いことが多いけど、
「言われたものを期限までに出す」だけは自分の仕事です。
(ここで放置癖が出ると怒られます。わたしの得意技です。)
2)車種選び(迷うポイント)
会社によって選べる範囲は違うけど、もし選べるなら迷います。
- 大きい車がいい(荷物、送迎、安心)
- でも大きすぎると駐車で疲れる
- 燃費も気になる
- でもアメリカはガソリン安い(地域差はある)
子どもがいるなら、僕はまず 荷物と導線で考えるのが現実的だと思います。
- ベビーカー
- チャイルドシート
- おむつ
- Costcoの箱買い
- 週末の遠出
「トランクに全部入るか」は、生活の幸福度に直結します。
アメリカ生活は、だいたい荷物との戦い。
3)配偶者の運転問題(これは家庭内の大テーマ)
車が2台あるとしても、配偶者が運転できないと意味が薄い。
逆に運転できると、生活の自由度が爆上がりします。
- 子どもの体調不良
- 学校からの呼び出し
- 習い事の送迎
- 友達づくりのきっかけ
この辺は「運転の練習」も含めて、家族で少しずつ整えるのが大事。
いきなり高速道路はしんどいので、まずは近所の駐車場で練習するのが安心です。
不満点:どうせならアメ車に乗りたい
ここからはたぶん自動車メーカーの駐在員がみんな抱える悩み。
自動車メーカー勤務の駐在で車に困らないのは分かった。
分かったんだけど、言わせてほしい。
どうせならアメ車に乗りたい。
GMとか、クライスラーとか。
でっかいやつ。アメリカの道路に似合うやつ。
「これ、家じゃない?」って言いたくなるサイズのやつ。

でも現実は、会社制度の範囲の車になることが多い。
それは当然。会社としては合理的です。整備も保険も全部パッケージで回せるから。
だからこの欲は、だいたいこうして消化します。
レンタカーでアメ車欲を満たす
駐在生活って、なんだかんだでレンタカーに乗る機会があります。
- 出張
- 家族旅行
- 車の点検中
- 何かの手続き
そのときに、アメ車を借りればいい。
でっかいSUVやピックアップに乗って「これがアメリカか…」ってやる。
そして数日でこう思う。
- 駐車場がつらい
- 取り回しがつらい
- でも加速は気持ちいい
- そしてまた恋しくなる
アメ車は恋なの。
事故・故障のとき、実際に助かるポイント
「制度がある」って抽象的なので、具体的に何が助かるかをもう少し。
連絡ルートが決まっている
事故や故障のとき、一番きついのは「どうすればいいか分からない」こと。
会社制度だと、連絡先や手順が整理されていることが多い。
- まずここに連絡
- 保険はこれ
- レッカーはここ
- 代車はこう
これ、慣れてないときほどありがたい。
自己負担が読みやすい
全額自腹になるのか、いくらまでなのか。
これが分かってるだけで心のダメージが違います。
「壊れた…終わった…」から、
「壊れた…まあ手続きするか…」に変わる。
この差は大きい。
まとめ:自動車メーカー駐在の車事情は“安心設計”
- 会社によって制度は違う
- でも自動車メーカー駐在で「車に困る」ことはほぼない
- 新車が用意されることが多い
- 任期によっては乗り換えできることもある
- 面倒な保険は会社が用意してくれることが多い
- リース費用はかかるが、負担は抑えられるケースが多い
- 故障・事故のときも自己負担が最小限になりやすい
- 配偶者の車も手配してくれる場合がある
- そして本音:アメ車に乗りたい。でもレンタカーで満たせる
アメリカ駐在の生活って、家・学校・医療・英語…いろんな不安があるけど、
車に関しては「心配が少ない側」に寄ってるのは事実です。
だから車のことは早めに片付けて、
その分の脳みそを「家探し」と「子どもの生活立ち上げ」に回しましょう。
アメリカ駐在生活立ち上げについてはこちらにまとめています。




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