おはようございました。アラレです。
文系 → 部品メーカー → 自動車メーカー(OEM)に転職して、紆余曲折ありながらOEMを複数経験させてもらったりもしました。
それで今はアメリカ駐在中です。
アメリカ駐在、私生活のイメージは「広い家!大きい車!英語ペラペラ!」ですが、家族帯同の場合の実態はだいたいこうです。
- 車がないと生活が歩けない
- 病院と保険がよく分からない
- 子どもの学校(または保育園)が情報戦
- 仕事は普通に始まる(むしろ早い)
- 家族帯同のタイミングに悩む
だから必要なのは根性より 段取り。
この記事は、家族帯同のアメリカ駐在で「いつ・何を」やればいいかを、ロードマップ+チェックリストでまとめた記事です。別記事で詳しくまとめているので必要なところだけ読んでもOK。
※制度や手続きは州・会社・時期で変わります。最終確認は会社の案内、公的機関の情報を優先してください。
この記事でわかること
- 出発前〜到着後1か月の「やること順番」
- 住居・車・学校・医療の詰みポイントと回避策
- そのまま使えるチェックリスト
結論:アメリカ駐在は「車・家・学校・医療」の4つ柱をいかに建てるか
この4つが揃えば、生活は回ります。
- 家(住居):治安・学区・通勤距離
- 車:送迎と買い物、ほぼインフラ
- 学校/保育園:早い者勝ちになりがち
- 医療/保険:仕組みを知るだけで安心度が変わる
そして、ここに「通信(スマホ、Wi-Fi)」が隠しボスで付いてきます。
通信がないと、何も始まりません。ほんとに。
時系列ロードマップ
出発3か月前〜2か月前:全体設計
- 会社の補助範囲確認(家賃・車・保険・学費・一時帰国など)
- 住居の優先順位を家族で合意(治安/学区/通勤/家賃)
→いつから帯同するのか、半年後なのか3ヶ月後なのか、それとも一緒に帯同なのか - 子どもの学校方針(現地校・プリスクール・学区重視など)
→日本語補習校があることが多いです 入学するかは個人に任されています。 - 重要書類の整理(紙+PDFで準備しよう)
出発1か月前:生活の入口を作る
- 住居契約の段取り(仮住まい→本住まい)
→ホテル住まいしてから本住まいを探すパターンと日本にいるときから契約までしてしまうパターンもあります。 - 携帯/通信の方針(SIM/eSIM、家族分)
→最初はとにかく楽天モバイルに頼るが吉です。 - 日本側の解約・住所変更・サブスク整理
- 常備薬と子どものケア用品の確保
→薬はとにかくたくさん確保しましょう。
到着〜1週間:生存フェーズ
- 通信確保(最優先)
→だいたいは会社ケータイを支給されるのでそれで対処します。 - 移動手段確保(リースカー、レンタカー等)
→自動車メーカーには無限に車があります。 - 食料と日用品の確保(家が整うまで心が削れる)
→とりあえずウォルマートです。 - 会社/学校の連絡ルートを確立
到着〜1か月:生活立ち上げフェーズ
- 銀行口座・給与受け取りの整備
→だいたい会社が面倒をみてくれます。 - 車の中長期方針(購入/リース/社用/保険)
→車の心配がいらないのが自動車メーカーのいいところ。 - 免許/ID手続き(州により早め推奨)
→鬼門です。以下の記事でまとめています。 - かかりつけ医の目星(小児科/家庭医)
- 子どもの学校/保育園を固める
出発前チェックリスト(アメリカ駐在・家族帯同)
1)書類(紙+PDFが正義)
- パスポート有効期限(家族全員)
- ビザ関連書類一式(会社からの案内)
- 出生証明/婚姻証明(求められるケースあり)
- 日本の運転免許+国際免許(可能なら)
- 子どもの予防接種記録(学校で必要になりがち)
- 健康情報(アレルギー、処方薬、かかりつけ)
- 緊急連絡先リスト(紙で1枚)
小技:PDFは「1フォルダ」にまとめて、家族もアクセスできる状態にしておくといざというとき助かります。
2)お金・契約(地味に効く)
- クレジットカード(海外利用、家族カード、引き落とし)
- 日本の携帯(解約/番号保持/サブ回線の扱い)
- 日本の住居・車の扱い(解約/保管/売却)
- サブスク棚卸し(放置すると毎月じわじわ出血)
- 郵便転送、住所変更
3)荷物(アメリカで買えるけど、最初は手元に欲しい)
- 常備薬(子ども用の解熱・胃腸・湿疹系)
- 子どもの“精神安定セット”(ぬいぐるみ/絵本など)
- 仕事用:PC周辺、予備ケーブル、変換
- フォーマル1セット(学校行事や会社イベントで急に要る)
- 到着後1週間分の最低限(日用品は手荷物にも分散)
住まい(アメリカ駐在の満足度はだいたい住居で決まる)
家探しは、だいたい一回揉めます(経験談)。
だから先に「優先順位」を決めるのがコツ。
住居の優先順位の立て方
- 最優先:治安/学区/通勤距離
- 次点:家賃/間取り/収納/設備/築年数
- あったら嬉しい:プール、ジム、公園、日本人コミュニティ
ポイント:学区を重視するなら、エリア選びが先。物件は後。
関連記事リンク:
・アメリカ駐在の家探しは「現地を走る」が正解
・賃貸契約で見落としがちなポイント(デポジット、修理対応)
車(アメリカは車がインフラ。家族帯同だと特に)
送迎・買い物・病院、ぜんぶ車前提になりやすいです。
けれど安心、自動車メーカーです。車の手配はばっちしです。運転を除けば、、、
一般的な米国駐在の場合
- まずは短期で「動ける状態」を作る(レンタカー等)
- 住居が決まったら中長期方針へ(購入/リース/社用)
- 保険は早めに理解(対人対物の感覚が日本と違うことも)
全部心配いりません。短気は社有車をあてがわれるのですぐに身動きが可能だし、中長期はリースカーを手配してくれます。
保険も手厚いものを会社側で勝手に準備してくれています。
ここに関連記事リンク:
・自動車メーカー勤務が紹介するアメリカ駐在の車事情
・子連れの車選び(チャイルドシート含む)
免許・ID(州で違うけど、早めに動くとラク)
国際免許で1年間は運転できます。しかしパスポートを常に持ち歩かなきゃなのでリスクがつきまといます。
加えて、アメリカは「身分証明」が必要な場面が多いです。
運転免許がIDとして機能する州も多いので、早めに整えると生活が回りやすい。
関連記事リンク:
・アメリカ駐在の免許取得ロードマップ(州別注意点)
学校・保育園(情報戦。早い者勝ちになりがち)
子どもが小さい家庭ほど、ここが生活の軸になります。
見学で見るポイント(小さい子向け)
- セキュリティ(入退室、引き渡しルール)
- 連絡手段(アプリ/メール、レスの速さ)
- 病欠ルール(発熱、登園停止の条件)
- 先生の雰囲気(流動性の高さが透ける)
- 送迎の現実(距離と導線。ここが地味にきつい)
ポイント:教育内容より「生活が回るか」。送迎・連絡・病欠が回れば勝ち。
関連記事リンク:
・アメリカの保育園見学チェックリスト
・現地校の準備(必要書類、予防接種記録)
医療と保険(“仕組みを知る”だけで不安が減る)
アメリカは医療費が高額になりやすいので、ここは最低限把握すると安心です。
- かかりつけ(小児科/家庭医)の候補を作る
- 緊急時の選択肢(救急、Urgent Careなど)
- 保険のルール(ネットワーク、自己負担、紹介が必要か)
関連記事リンク:
・アメリカの病院のかかり方(子どもが熱出した時の動き)
【番外編】自動車メーカー駐在ならではの“あるある”と対策【業務で困る】
あるある①:略語が多すぎて、会議が暗号
対策:
- 略語メモを作って更新(最初はこれが仕事)
- 後で個別に確認する(会議中に止めない作戦)
あるある②:安全と現場ルールが最優先
対策:
- 装備と立ち位置の確認(ヘルメットだけで終わらない)
- 写真や持ち込みルールは先に聞く
あるある③:仕事が始まるのが早い
対策:
- 家族側の立ち上げタスクを分割
- 週末に“生活の穴埋め時間”を確保(買い物・病院・学校)
家族帯同で地味に効く「生活の仕組み化」
頑張ると燃え尽きるので、生活は仕組みで回します。
- 買い物:定番店を3つに絞る
- 食事:平日メニュー固定(悩む回数を減らす)
- 連絡:学校/会社/家庭の“見る場所”を統一
- 週末:イベント半分、休息半分
この「悩みを減らす設計」が、最終的に仕事のパフォーマンスも守ってくれます。
よくある失敗
- 書類を紙だけで持ってきて詰む(PDFも作ろう)
- サブスク解約を放置して毎月出血
- 住居と車が決まらず行動範囲が狭くなる(動けないと情報も取れない)
- 配偶者の孤独を見落とす(昼間の居場所が超重要)
関連記事リンク集
出発前の準備
- アメリカ駐在の持ち物リスト(家族帯同)
- 日本側の解約・手続きまとめ
住まい・生活
- 家探しチェックリスト
- 通信(SIM/eSIM)とネット
- 銀行口座・お金の管理
車・免許
- 車をどうするか(購入/リース/保険)
- 免許・ID手続きの時系列
子ども・家族
- 保育園/学校選び(見学チェック)
- 家族の孤独対策(コミュニティ/習い事)
まとめ:完璧じゃなくていい、生活が回ればそのうち安定する
アメリカ駐在の準備で大事なのは、100点を目指すことじゃなくて、
- 連絡が取れる(通信)
- 動ける(車)
- 住める(家)
- 預けられる(学校/保育園)
- 困ったときに行ける(医療)
この5つを揃えること。
揃ったら、あとは現地で育てればOKです。




コメント