おはようございました。アラレです。
部品メーカーから自動車メーカー(以下、OEM)に転職してもう5年以上がたちました。いろいろあって複数社OEMを経験して今は海外駐在中です。
今日は《係長/主任になる人・ならない人の分岐点》について、文系目線で書いていきます。
その他自動車メーカーの福利厚生や働き方なんかはこちらにまとめています。
テーマはざっくりいうと、
文系でメーカーに入った人が、
「係長まではどうやってたどり着くのか?」
という話です。
最初に、現場の空気から正直にいきます。
- この業界、基本的にみんなそれなりに優秀
- だから“競争はそこそこ激しい”のは事実
- でも、本当にエグい競争は「課長以上」の世界
係長/主任クラスまでは、
やる気と準備さえあれば、半分くらいはたどり着ける
というのが、文系オフィス勢としての実感です。
ただし、ここに大きな落とし穴があります。
その“半分くらい”になれるのは、40歳までの話。
40を過ぎると、急に坂が凍ります。
なのでこの記事のメッセージはシンプルです。
- 会社人生ちょっと頑張るなら「35歳まで」が勝負
- アセスメント(昇級試験)を何回か越えれば
コスパのいい係長職が見えてくる
そんな話を、文系目線でゆるくまとめます。
係長/主任って、ぶっちゃけどんなポジション?
現場から見た係長は、
- 上から見ると「まだ若手」
- 下から見ると「そこそこ偉い人」
- 本人からすると「板挟みのスタート地点」
みたいな存在です。
文系の事務系職だと、
- チームの取りまとめ役
- 部署内プロジェクトのリーダー
- 評価やアセスメントの対象として、しっかり名前が挙がる
といった位置づけになります。
一番重要なのはここです。
係長は“年収レンジ”が一段変わる最初のポイント
一般職のなかにも等級はいくつかありますが、
係長級になると、
- 月給のレンジが変わる
- 賞与(ボーナス)のテーブルも変わる
- 「今後、この人に部門の中核を任せていく予定」として扱われる
つまり、
ちょっと頑張って目指すなら、
コスパが一番いいゾーン
です。
自動車メーカーへの年収はこちらにまとめています。
課長以上になると、
「そこまで人生全部ベットする覚悟ある?」
みたいな雰囲気になりますが、
係長はまだ“健全な努力でなんとかなる”ギリギリのラインです。
何歳くらいで係長になるのが標準線?
もちろん会社にもよりますが、肌感覚でいうとこんなイメージです。
- 早い人:30〜32歳くらいで係長クラス
- 標準ライン:35歳前後
- じわじわ組:40手前でなんとか滑り込み
- 40を過ぎると:一気にハードモード
なぜ40歳を境目にしているかというと、
社内の見られ方がこう変わるからです。
- 30代 → 「これから伸びるかどうか」を見ている
- 40代 → 「この人のピークはだいたいここかな」を見ている
つまり、
35までに助走をつけておかないと、
気づいた頃には「現状維持のプロ」扱いになりやすい
ということです。
係長になりやすい人の特徴(文系版)
「この人、まあそのうち係長になるよね」という人には、共通点があります。
ざっくりまとめると、こんな感じです。
- 誰が見ても「とりあえず任せてOK」な安心感がある
- 苦情や調整ごとから逃げてない
- 改善ネタをその場で流さず、“ちゃんと残している”
- アセスメントを「一発イベント」だと思っていない
- 35歳までに何度か“矢面に立った経験”がある
ひとつずつ、もう少し砕いていきます。
「とりあえず任せてOK感」がある人
これは天才的な能力とは別の話で、
- 締め切りをちゃんと守る
- 報連相が普通にできる
- ミスしても隠さずに報告する
- 周囲との空気を壊さない
このあたりを、3〜5年くらい淡々と続けられるタイプです。
上司視点でいうと、
「この人に振っておけば、
大事故にはならないだろう」
という安心感。
キレキレのアイデアマンじゃなくてもよくて、
安定感がある人ほど係長に向いています。
苦情・調整ごとから華麗に逃げない人
文系の係長になると、
一気に「苦情の一次窓口」になります。
- 他部門からの文句
- 現場からの“ちょっといいですか?”
- 取引先からの謎クレーム
- 上から降ってくるよく分からない宿題
これらが全部、係長のところで受け止められます。
係長候補に求められているのは、
- 顔をしかめつつも一回受け止めて
- 「つまりこういう話ですよね」と整理し
- 「じゃあこうしましょうか」と返せる
この“クッション機能”です。
普段の仕事のなかで、
- 厄介そうな相談をスッと拾う人
- 「それ、じゃあ一回やってみます」と言える人
は、けっこう早い段階から
「係長側に回してもいいかも」と見られ始めます。
改善ネタを“ちゃんと残している人”
アセスメントでほぼ確実に聞かれるのがこれです。
「あなたがやった改善を教えてください」
このときに、
- 「みんなで協力して頑張りました」
- 「とにかく忙しかったです」
みたいな精神論だけで押し切ろうとすると、だいたい落ちます。
係長になりやすい人は、
- 改善前と改善後の数字(時間、件数、コストなど)
- どういう手順で変えたか
- 再発防止や標準化までやったか
このあたりを、普段からメモや簡単な資料で残しています。
別に大発明じゃなくてよくて、
- 毎日やっていた入力作業を週1回にまとめた
- バラバラだったフォーマットを1枚に統一した
みたいなレベルでも、
「数字+手順」で残しておけば、
アセスメントでも職務経歴書でもネタとして使えます。
アセスメントを“魔法の儀式”だと思ってない人
アセスメント(昇級試験)について、
どこからともなく流れてくる噂話のせいで、
- 「めちゃくちゃ難しいらしい」
- 「一部の選ばれし者しか通らない」
みたいなイメージを持つ人が多いですが、
中身を冷静に分解するとだいたいこうです。
- 普段やっている仕事を説明する
- そこで何を改善したか説明する
- チームや他部署との関わり方を説明する
つまり8割は、
「日々の仕事のちゃんとした説明会」
です。
係長になる人は、アセスメントを
「一夜漬けで乗り切るテスト」ではなく
「いままでやってきたことの棚卸しイベント」
くらいの温度感で捉えています。
その結果、
- 普段から少しずつネタを貯めている人
- 試験直前に慌てて思い出そうとする人
で、準備の楽さと落ち着きにエグい差が出ます。
35歳までに“矢面に立った経験”がある人
係長になった瞬間、
勝手に矢面に立たされます。
- 部署の代表として会議で話す
- トラブル対応の窓口になる
- 上の意向と現場の本音の板挟みになる
ここまでの経験がゼロだと、
上の人からすると、
「この人を矢面に出しても大丈夫かな?」
という不安がどうしても残ります。
逆に、
- 部署内プロジェクトのリーダーを一度やったことがある
- 大きめのトラブルで中心に立った経験がある
- 他部署を巻き込んだ改善をやり切った
こういう“やらかし付き成功体験”がひとつでもあると、
「多少フラついても、前には進めるだろうな」
と判断してもらいやすくなります。
35歳くらいまでに、
一度は“前に出てみた経験”があるかどうか。
ここが、係長になれるかどうかの分岐点のひとつです。
係長になりにくい人のパターン
逆に、「このままだと係長遠いな…」というパターンも書いておきます。
- ずっと「いい人」で終わっている
- トラブルや調整ごとを全部スルーしている
- 改善はしているのに、全部口頭で流してしまう
- アセスメントの話になると話題をそらす
- 40を過ぎても「そのうち上げてくれるだろう」と思っている
特に後ろの2つはかなり厳しくて、
- 昇級試験を先延ばしにする
- 気がついたら40代になっている
- 上から見ても「今のままで置いておこうかな」と判断される
というルートに入りがちです。
何歳までに頑張るべきか
あえて数字で言うなら、こう言い切れます。
「会社人生でちょっと頑張るタイミングを作るなら、
35歳までにしておいた方がいい。」
理由はシンプルで、
- 30代前半までは「伸びしろ」が評価される
- 35前後で「係長に上げる/上げない」が本格的に検討される
- 40を過ぎると「現状維持でいくかどうか」がメインテーマになる
だからイメージとしては、
- 20代:基礎体力づくり(仕事の型を覚える期間)
- 30〜35歳:矢面+アセスメントを一気に攻める期間
- 35歳以降:係長としてどう生きるか、を考えるフェーズ
こんな感じで描いておくと、
会社人生の地図が少しクリアになります。
「優秀な人が多い業界」でも、係長までは“やる気でなんとかなる”
自動車メーカー界隈は、基本的にみんな真面目で優秀です。
- 大事故を出したらシャレにならない
- 品質や安全にうるさい
- 関わる金額も規模もデカい
こういう業界なので、
採用の段階でかなりふるいにかけられています。
そのなかで本当に熾烈なのは、正直いうと「課長以上」のレースです。
- 部門間の力学
- 経営層との相性
- 会社の長期方針とのフィット感
ここから先は、真面目さだけではどうにもならない要素も混ざってきます。
一方で、係長まではこうです。
- やる気がある
- 大きな地雷は踏まない
- ちゃんと準備してアセスメントを受ける
この3つさえ揃っていれば、
「半分くらいはそこにたどり着ける」
ぐらいの世界です。
だからこそ、会社人生のコスパを考えるなら、
- 課長レースに全力参戦する前に
- まずは係長まではサクッと取りにいく
この順番で考えるのが、
精神的にも経済的にもバランスがいいな、と感じています。
まとめ:35歳までに“矢面+準備”を1回やっておこう
最後に、この記事のポイントをまとめるとこんな感じです。
- 係長/主任は「年収レンジが一段上がる」最初のポイント
- 花形部署じゃなくても、どの部署にも椅子はちゃんとある
- 係長になりやすいのは「安定感+苦情処理+改善を残す人」
- アセスメントは“普段の仕事の棚卸し”であって、怪しい儀式ではない
- 40を過ぎると、係長への道は一気に細くなる
- だから会社人生をそこそこ頑張るなら、35歳までにアクセルを踏んだ方がいい
- 課長以上の地獄レースに比べれば、係長までは“やる気でなんとかなるゾーン”
この記事を読んでいるあなたがまだ30代なら、
正直、まだ全然間に合います。
- 何かひとつ矢面に立つ仕事をやってみる
- 普段の改善を、数字とストーリー付きで残しておく
- アセスメントから逃げずに、真正面から受けてみる
この3つをやるだけで、
「係長/主任になる側」のテーブルには十分乗れます。
そこから先、
課長レースに全力で乗るかどうかはまた別のお話
自動車メーカーへ転職で興味のある方はこちらを参照ください。





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