おはようございました。あられです。
転職のたびに「職務経歴書はA4で1〜2枚にまとめよ」と言われます。正論。でも現場で生きる書類にするなら、私は**役割の違う1枚×3=“3枚の武器”**を推します。
ダラダラ増やす意味じゃなく、読み手が迷わず即決できる配置にする意図があります。提出先が厳密に1〜2枚指定なら、1枚+別紙に分ければOK。中身は同じです。
※「文系×自動車メーカー転職マップ」の職務経歴書の作り方にあたります。
全体像はこちらにまとめています。
https://mugimaaru.com/2025/11/19/hub-bunke_tensyoku/
“3枚の武器”の全体像
- ① 職務サマリ(1枚)
30秒で「この人は何ができるか」を伝える地図。 - ② 実績ダッシュボード(1枚)
Before/Afterを数字で見せる採点表。 - ③ 事例(STAR)×3(1枚)
問題→行動→結果を短距離で語る台本。
※STARとは(昔はこんな言葉存在しなかった記憶です)
内定に近づくSTARメソッド式職務経歴書の書き方 #ポエム – Qiita
この順で綴じると、面接官はページをめくるたびに理解が進みます。迷子になりません。以下、各枚をそのまま写せるレベルで解説します。生産管理寄りのネタで書いていますが、職種は変えて流用できます。
① 職務サマリ:30秒でわかるあなたの現在地
目的
最初の30秒で「領域・規模・再現性」を掴ませる。
記載内容(アラレの場合)
- プロフィール:自動車業界7年/生産計画・需給調整の主担当
- 守備範囲:月次/週次計画、配分ロジック、BO/OTD管理、在庫・輸送調整
- 関係部署:調達・物流・品質・営業・海外拠点
- 使用ツール:SAP、Excel(VBA/PowerQuery)、Access、英語/中国語(会議・メール)
- KPIサマリ(直近1年):OTD 94.0%、BO率 8.5%、OR 96.1%
- ひとことで強み:数字基点の合意形成/混乱時の配分最適化
ポイントは文章を短く、表を多めに。社内用語は一言だけ日本語で補足しておきます(例:BO=欠品残受注)。
② 実績ダッシュボード:数字で即評価(
目的
Before/Afterを一目で理解させる。必ず規模・期間・役割を添える。
サンプル(生産管理版)
【実績ダッシュボード(直近2年)】
・BO率 :12.4% → 8.5%(▲3.9pt / 6ヶ月)
施策:代替認定の迅速化、配分ロジック刷新(Excel/Access)
・OTD :86.2% → 94.0%(+7.8pt / 3工場横断)
施策:週次会議体の再設計、手順標準化
・OR(稼働率) :91.3% → 96.1%(+4.8pt / 9ヶ月)
施策:タクト再調整、欠員シフト最適化
・在庫回転 :7.1回 → 9.4回(+2.3回 / 12ヶ月)
施策:安全在庫の見直し、需要平準化
・停止件数 :月4.3件 → 0.8件(▲3.5件 / 6ヶ月)
施策:3色アラートと即応手順の整備
【規模】年××万台/拠点3/取引先120社
【役割】計画主担当(5名チーム)
【使用】SAP/Excel(VBA)/英語会議
守秘義務はあるので細かく記載する必要ありません。あくまで「割合・ポイント・回数」で表現すれば十分伝わります。面接官は相対変化を見ています。
むしろ面接官が気になる余白を残しておくことで想定される質問へ誘導することができます。
③ 事例(STAR)×3:短距離の台本
目的
「どう考え、どう動き、何が出たか」を6〜7行で。3本だけで十分です。
例1:半導体逼迫
- S:主力3グレードで欠配。BO率12%→18%の悪化が進行
- T:ライン停止ゼロ、収益影響ミニマムで配分最適化
- A:需要×利益×納期スコア化→配分ロジック作成、代替承認フロー標準化、海外拠点と週2共有
- R:停止ゼロ/BO率12.4%→8.5%(▲3.9pt)/追加費用▲15%(6ヶ月)
- 役割:主担当(5名) 使用:SAP/Excel/英語
例2:需要急変(悪天候・大型連休前後)
- S:受注の山谷で在庫が偏り、OTD低下
- A:出荷優先度ルール策定、輸送増便の一時対応、週次計画を日次ローリングへ
- R:OTD +6.2pt、在庫偏在を2週間で解消
例3:現場巻き込みの標準化
- S:工場ごとで手順ばらつき、情報遅延
- A:1枚シート化、入力自動チェック、朝会にKPI貼り出し
- R:手戻り▲40%、会議時間▲30%、現場からの改善提案が月2→月11件
STARは短くていい。面接はこの3本が“話す順番”になります。
「盛る」より「通す」の理由
- 認知負荷が低い
1枚=1目的なので、読み手が迷いません。 - 判断が速い
ダッシュボードで「採る/会う」がすぐ決まる。 - 面接が滑らか
これが最大のポイント、上述したように面接の流れを自分で決めることができます。
事例に沿って会話でき、深掘りにも耐えます。
逆に通りにくいのは、抽象語の羅列(幅広く/徹底的に)、期間・役割がない成果、略語だらけのシート。面接官は検証可能性を見ています。再現性が大事です。
1〜2枚指定に当たったときの折衷案
- ①サマリの下半分にミニ・ダッシュボードを埋め込む
- ③事例は**別紙(任意添付)**にしてエージェント経由で提出
- もしくは3本の事例を1本に圧縮し、残り2本は面接で口頭提示
作り方の順番
- 実績を洗い出して数値化(%/pt/件数/時間/台数/期間)
- 求人票と照合し、関連の強い数字を上へ寄せる
- STAR事例を3本だけ。似た話は統合し、重複を消す
- すべてに規模・役割・期間を添える(ここが信用の源泉)
- PDF名は「01_Summary」「02_Dashboard」「03_CASES」で揃える
※めんどくさいので几帳面なひとはどうぞ
よくある質問
Q. 実績が数字で言えません。
A. 割合・ポイント・件数・時間短縮・台数換算に置き直せます。守秘は守りつつ相対変化で示せば十分。
Q. 数字が弱い期はどうする?
A. その期は再現性の証拠(手順標準化、会議体設計、ミス率低下、教育工数削減など)で補う。数字ゼロの期は作らない。
Q. 文系だけど技術要素が話せない。
A. 無理に語らず、指標で現場を動かした事実に集中。BO・OTD・OR・停止件数で語れば伝わります。
技術要素ではなく現職のKPIで語りましょう。
チェックリスト(提出前)
- すべての数字に期間・規模・役割が付いているか
- 社内略語に日本語補足があるか
- 3枚で3〜4分で読み切れるか
- 面接の想定質問に、事例3本で答えられるか
まとめ:3枚で“通る”話に整える
生産管理は、100点を取って当たり前、99点で怒られる仕事。だからこそ数字で積んだ事実は強い。
「①サマリで地図」「②ダッシュボードで採点」「③事例で再現性」。この3枚が揃えば、面接の最初の3分で勝負がつきます。
完璧をここで作る必要はありません。とりあえず作って転職エージェントに投げるだけで問題ありません。彼らが添削してくれます。転職エージェントについてはこちらの記事をどうぞ。



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