おはようございました。アラレです。
部品メーカーから自動車メーカー(以下、OEM)に転職してもう5年以上がたちました。いろいろあって複数社OEMを経験して、今はアメリカで駐在しています。
今日はずっとモヤモヤしていたテーマを書きます。
今までさんざん転職の時は専門エージェントを使おうといってきましたが、
文系が「自動車業界に転職したい」と思ったときにぶち当たる、
文系が自動車業界に転職しようとすると
「専門エージェントがない」問題
です。
結論から言うと、
- 「自動車業界×文系」ど真ん中の専門エージェントはほぼ存在しない
- ちゃんと探さないと、文系の生産管理・調達・物流は“視界に入ってすらいない”ことが多い
- とはいえ、総合エージェント+モノづくり特化(メイテックネクスト)の組み合わせなら、かなり戦える
という話です。
文系で自動車業界を狙う人向けに、
実際に使ってみた感想ベースで整理していきます。
文系が自動車業界で欲しい「エージェント像」
まず、文系で自動車業界に行きたい人が
本当はどんなエージェントを求めているのかを言語化してみます。
おそらく、こんな感じではないでしょうか。
- 自分の経歴から見て「現実的に狙える職種」を教えてほしい
- 完成車だけでなく、大手サプライヤー・系列部品メーカーも含めて提案してほしい
- 生産管理・調達・購買・物流あたりの“中身”が分かる人と話したい
- 将来の年収カーブや、係長・課長になった後のイメージもざっくり知りたい
要するに、
「自動車業界の構造」と「文系職の役割」が
両方ちゃんと頭に入っている人
に相談したいわけです。
ところが現実は、
- 総合エージェント → 案件は多いけど、担当者ガチャ
- 自動車業界専門 → ほぼエンジニア向け(文系はおまけ程度)
- エンジニア専門 → 文系ポジションは扱っているが、あまり知られていない
という世界です。
完璧な「文系×自動車業界」エージェントはほぼ存在しません。
なので、組み合わせと使い方でカバーするしかない、というのが今回のテーマです。
自動車業界まわりの主なプレイヤーをざっくり整理
名前を出しつつ、ざっくり全体マップを作ります。
総合エージェント系
(リクルートエージェント・doda・マイナビエージェント・パソナなど)
- 案件数と情報量は圧倒的
- 自動車業界以外も含めて「市場全体」を俯瞰できる
- ただし“自動車業界に詳しい担当”に当たるかは運
自動車業界専門・モビリティ系
(オートモーティブ・ジョブズなど)

- 完成車・部品・ディーラーまで自動車業界ど真ん中
- エンジニア・整備士・セールスなど、「車の仕事」に寄った求人が多い
- 文系の生産管理・調達・物流は、正直そこまで厚くない
モノづくりエンジニア専門
(メイテックネクストなど)

- 機械・電気・電子・半導体・生産技術などエンジニアど真ん中
- ただし、工場寄りの文系職(生産管理・調達・SCMなど)も結構扱っている
- 担当者がメーカー出身で、技術と現場の話に強い
この3つをどう組み合わせるか、というゲームになります。
オートモーティブ・ジョブズ:一番目立つけど、文系には少しきびしい
自動車業界について調べていると、
まず目に入るのが「オートモーティブ・ジョブズ」です。
- 自動車業界専門
- 完成車メーカーからティア1、ディーラーまでカバー
- サイト上の情報も多く、「自動車業界といえばここ」という存在感
自動車業界ど真ん中の玄関口として、
ここが一番目立つのは正直その通りだと思います。
ただ、文系として実際に相談した立場からいうと、
ここにははっきり書いておきたいことがあります。
「業界の知識はめちゃくちゃあるし、話も丁寧。
でも文系職については求人がかなり限られていて、
僕のスペックだと『今すぐ紹介できる求人はほぼないです』とハッキリ言われた」
ということです。
サイト上には、
- SCM
- 生産管理
- 購買・調達
といった文系寄りの職種も確かに載っています。
実績紹介にも、文系の転職事例は出てきます。
ただ、体感としては、
- メインターゲットはあくまでエンジニア・整備士・技術営業
- 文系の生産管理・調達・物流は、案件数がそこまで多くない
- タイミングが合えば紹介してもらえる、くらいのボリューム感
という印象でした(あくまで僕がお世話になった時点での話です)。
なので、
- すでにエンジニアで、自動車業界に軸足を移したい人
- 整備士としてキャリアアップしたい人
にとっては、オートモーティブ・ジョブズはかなり心強いと思います。
一方で、
- 文系で生産管理・調達・購買・物流あたりを狙いたい人
- 「自動車メーカーの文系職」を中心に探したい人
にとっては、
「業界研究のために登録しておく場所」
+「メインの相談窓口は別に作る」
くらいの距離感がちょうどいい、というのが僕の結論です。
エンジニア専門なのに文系にも寄り添ってくれる、メイテックネクスト
ここで出てくるのが、
今回どうしても推しておきたい メイテックネクスト です。
この会社、看板にははっきり
「エンジニア専門転職エージェント」
と書いてあります。
が、中身をよく見ると、
- 生産管理・生産企画
- SCM・物流企画
- 調達・購買
- 品質保証(文系寄りポジション)
など、“工場寄りの文系職”の求人も普通に扱っています。
しかも、担当してくれるアドバイザーの中には
文系バックグラウンドの人もいて、
- 「いまの生産管理の仕事って、世の中的にはどう翻訳されるんですか?」
- 「調達と購買って、OEMだとどう役割分かれてます?」
みたいな質問にもちゃんと答えてくれます。
さっきの紹介文を少しアレンジすると、こんな感じです。
メイテックネクストは「エンジニア専門」と名乗っていますが、実際は生産管理・調達・購買・物流などの“文系職”求人もかなり豊富です。メーカー出身のアドバイザーのなかには文系バックグラウンドの担当者もいて、「いまの経験なら自動車メーカーでどこまで狙えるか」「技術寄りに少し軸を寄せた方がいいか」まで一緒に整理してくれます。文系でメーカー転職を考えている人にとって、技術系と事務系の両方の選択肢を見せてくれる貴重な窓口だと思います。
個人的には、
「文系で自動車メーカー寄りの仕事を続けたい人」
にとって、一度は話を聞いておいて損のない窓口
だと感じています。
総合エージェント+メイテックネクストの二刀流が現実的
じゃあ、文系で自動車業界を狙うとき、どうエージェントを使い分けるか。
僕のおすすめはシンプルで、
総合エージェント+メイテックネクストの二刀流
です。
総合エージェントの役割:
- 自動車業界以外も含めた「市場全体の比較」
- 年収レンジ・働き方(リモート・残業など)の感覚を掴む
- 「自動車にこだわらない場合のセカンドプラン」を持つ
メイテックネクストの役割:
- 自動車メーカーや大手サプライヤーの「具体的な社名」を出しながらの相談
- 生産管理・調達・物流など、工場寄り文系職の求人情報
- 今の経験を「自動車業界用の職務経歴書」に翻訳してもらう
この2種類の視点が揃うと、
- 自動車業界を狙う場合の現実ライン
- あえて別の業界に行く場合のメリット・デメリット
が、だいぶクリアになります。
「いい担当かどうか」を見抜くチェックポイント
最後に、文系が自動車業界の転職でエージェントを使うとき、
個人的にチェックしているポイントを書いておきます。
- 自動車メーカー/ティア1の会社名がスラスラ出てくるか
- 生産管理・調達・物流の違いを、自分の言葉で説明してくれるか
- 年収の話をするときに、「等級」「役割」の話もセットでしてくれるか
- 「とりあえず数打ちましょう」ではなく、まず職務経歴の棚卸しから入ってくれるか
ここが揃っていれば、
その担当はかなり“当たり寄り”だと思います。
逆に、
- 「詳しいところは面接で聞いてみましょう」連発
- とにかく応募数を増やす方向に持っていく
タイプだったら、
静かにフェードアウトして別の担当・別のエージェントに軸足を移してOKです。
まとめ:完璧な専門エージェントはない。でも戦い方はある
もう一度まとめると、
- 文系が自動車業界(特に完成車)を狙うとき、
「ど真ん中の専門エージェント」は正直ほとんどない - オートモーティブ・ジョブズは“自動車業界全体の玄関口”として優秀だが、
文系職の求人はタイミング次第で「今出せるのはほぼない」と言われることもある - 一方でメイテックネクストは、エンジニア専門を名乗りつつも
生産管理・調達・物流など工場寄り文系職の求人も扱っていて、
文系にもちゃんと寄り添ってくれる
だからこそ、
「総合エージェントで市場全体を押さえつつ、
メイテックネクストで“自動車メーカー寄りの現実”を聞く」
という二刀流が、一番現実的で失敗しづらい戦い方かなと思っています。
文系で自動車業界を目指している人は、
まずは自分の職務経歴を「自動車業界の言葉」に翻訳してくれる窓口を1つ持つこと。
その候補として、メイテックネクストはかなりアリだよ、という話でした。
※メイテックネクストの登録ページはこちら

自動車メーカーでの働き方についてはこちらの記事にまとめていますよ。





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